川崎駅すぐそば、地元に愛される日本初のシネマコンプレックス「チネチッタ」。チネチッタでは、2016年から音の職人が映画一作、一作を最適な音に調整し、その魅力を最大限に引き出す超シネマサウンドシステムを導入。最新鋭のハイエンド音響装置「LIVE ZOUND(ライヴ ザウンド)」です。
このほど川崎で古くから文化とエンタテインメントを発信しているチッタ エンタテインメントと、ラジオ局J-WAVE(81.3FM)とantenna* の共同企画で、LIVE ZOUNDを体験できる映画試写会「J-WAVE J-me SPECIAL PREVIEW『ボヘミアン・ラプソディ』」を共同開催しました。
11月2日の夜、チネチッタで19:30から行われた特別映画試写会。伝説のミュージシャン「クイーン」を題材とした映画『ボヘミアン・ラプソディ』の先行試写会で、超シネマサウンドシステムLIVE ZOUNDが体験できるCINE8が会場でした。
19時の開場から続々と参加者が来館、事前に募集の告知をしたantenna* 記事とJ-WAVEのオンエアで、抽選で招待されたantenna* 読者とJ-WAVEリスナー、関係者を含め約500名が特別映画試写会に集まりました。赤い特注のシートはスタジアム方式に並んでいて、どのシートからも視界は良好。10代から40代まで幅広い年代層のクイーンファンや映画ファンで満席となりました。
試写会では、上映の前にトークショーを開催しました。J-WAVE「POP OF THE WORLD」(毎週土曜6時〜8時)ナビゲーターのハリー杉山さんをMC、クイーンのファンであるミュージシャンのビッケブランカさんをゲストに、『ボヘミアン・ラプソディ』公開翌日の11月10日にオンエアする番組の公開収録も兼ねて行われました。トークショーでは、一足先に同じCINE8で『ボヘミアン・ラプソディ』を観たばかりのビッケさんが、興奮の伝わる熱いトークで場を盛り上げてくださいました。
ビッケさんは特に、超シネマサウンドシステム「LIVE ZOUND」による音響の迫力に圧倒されたと「この映画を観るための劇場」と感じるシーンにたくさん出会えると伝え、これから鑑賞する観客の期待は最高潮。
いよいよ試写会。134分の上映が終わると、客席からは自然に大きな拍手が起こりました。上映イベントのアンケートでは、作品満足度99.5%と非常に高く、「魂が震えた」「とくかく最高!もう1回観ます!」といった作品へのコメントや、「初めて来たが、音響が想像以上に良かった」「目の前で演奏しているような、心臓に響く音がすごかった」「音楽を聴きたい映画は、ここで観たいです」といったLIVE ZOUNDに対する満足感あるコメントが多く聞かれました。
川辺出さん(チッタエンタテインメント)
映画試写会企画の2つの動機
弊社グループである『チネチッタ』は、長年川崎で映画館を運営しています。この10年ほど、時代や駅周辺環境が変わる中で、チネチッタのことを知らない方々も増えてきたという現状があり、改めてチネチッタの良さを知って頂く機会を作りたいと思っていました。また、現在劇場として力を入れているオリジナルサウンドシステム『LIVE ZOUND』という音響設備について、感度の高い方々にもっと訴求していきたい、という二つの思いがあり、今回の企画となりました。
イベント+ラジオオンエア+antenna* 配信のマーケティング設計
「LIVE ZOUND」の特性上、音楽映画と相性が良いことはわかっていたので、作品公開機会をうまく劇場プロモーションにも活かしたいと考えて企画しました。antenna* さんには弊社がターゲットにしたい20代〜30代の最新トレンド、カルチャーやエンタテイメント感度の高いユーザーさんが多いですし、J-WAVEさんも同様です。デジタルとラジオの双方から幅広く情報発信を行うことで、「音楽映画だからこそ、良い音響で観たい」という気持ちを喚起しながら、「チネチッタのLIVE ZOUNDは音響がいい劇場」という情報をセットで伝えることで、「この映画はチネチッタで観たい」というイメージしていただくことを狙いました。
KPIの設定は?
「若い世代、新しい方々にチネチッタを知っていただきたい」ということがゴールだったので、クイーン世代でもある50代以上の方よりも、クイーンは知っているけれどもリアル世代ではない20代〜30代の方々を中心にしたイベントにしていただくようにお願いしました。
映画試写会を通じて感じたイベントや体験会の価値とは
上映イベントを軸に、その劇場音響を体験した観客の様子をそのまま伝えるレポート記事、とすることで、伝えたいメッセージを届けられたと思います。また単なる記事広告的な露出ではなく、事前は告知と参加者募集、事後はレポートと映画公開情報というプロモーションの流れが一貫できたことで、観客動員という具体的な数字になって成果が検証できた、というのも今回のプロモーションにおける大きな収穫でしたし、メディアと組んだイベントプロモーションの効果を改めて実感できた機会でした。
加藤翔大(antenna* )
イベント企画提案のワケ
antenna* はスマートフォンアプリなのに、なぜイベントの企画もするの?と思われる方もいらっしゃいますが、イベント+広告配信のプロモーションにすることで、人数に上限のあるイベント単体のKPIではなく、広告配信でのKPIをみる構造ができて、イベント企画者の方が思いっきりやりたいことをイベントで展開できるようになるのではと考えてご提案している企画です。
ラジオを絡めてコラボ効果も
イベント+広告配信のように、antenna* というキュレーションアプリを元に、記事配信だけでなく体験型マーケティングなどへも事業領域を広げています。また、イベントという手法への展開もそうですが、今回のJ-WAVEさんとのコラボのように、いろいろな組み合わせで、プロモーションの効果を高められるようマッチングもしています。
今回のケースでは、川辺さんとJ-WAVEさんとの間につながりがあったのですが、企画内容での相談をいただいていました。『ボヘミアン・ラプソディ』という音楽映画のコンテンツ、「LIVE ZOUND」という訴求したいポイント、そしてJ-WAVEとantenna* のユーザー層とがぴったりと合い、実現することができました。
体験を入れたストーリー設計
「音がすごい!」とWeb記事での配信だけではどうしても伝わらない部分は正直あります。私自身、今回の試写会でチネチッタさんの「LIVE ZOUND」で『ボヘミアン・ラプソディ』を観たのですが、五感を使って感じる、ということの大事さを体感しました。川辺さんからも説明を聞いて頭では理解をしていたのですが、実際に劇場に座り、トークショーでビッケさんが「重低音と高音が、両方ちゃんと聞こえることのすごさ」を興奮されながらも解説する話を聞き、上映後の自然な拍手まで、その場をともにしました。クイーン世代でない年齢層の方や女性からの生の反応、アンケート結果に現れた結果からも、「LIVE ZOUNDってすごくいいよね」というコメントが得られたのは、コンテンツの強さはもちろんですが、しっかりと体験というストーリー設計をしていたからこそだと思います。
音による感動体験をもっと多くの方に届けたいというチネチッタと、ユーザーに豊かな経験を提案するキュレーションアプリantenna* の相性のいいコラボレーションから生まれた本イベント。上映後には涙する姿も多く、「全身で音を感じ、感情が溢れ出して感動して泣いてしまった」という声も。上映作品の力だけでなく、臨場感のある音を浴びながらの鑑賞が特別な体験となったイベントでした。