2018.08.29 事例

事例:キリン株式会社とのイベントレポート「クラフトビールをカップルで飲み比べ! GRAND KIRIN CRAFT BEER ROOM」

 

 

2018年7月23日夜、ビールを主とした酒類飲料の製造・販売を手がけるキリンビール株式会社(以下キリンビール)と、antenna*の共同主催で、「クラフトビールをカップルで飲み比べ!<antenna* SPECIAL> GRAND KIRIN CRAFT BEER ROOM」イベントを開催しました。会場は、千駄ヶ谷のフリーレンタルスペースGOBLINです。

 

 

今回のイベントは、普段キリンビールが展開しているクラフトビール体験セミナーの特別バージョンとなります。カップルや夫婦など、男女一組での参加が条件であるところがミソとなっており、実際に当日は10組のペアが参加されました。主催の高柳裕行さん(キリン)、北見裕介(antenna*)は、「ビールは大人の楽しみであり、人と人を繋ぐもの。クラフトビールを通じてその新たな楽しみ方を体験していただきながら、参加者の方々同士で盛り上がっていただき、今後の縁にも繋げていただくことができたら」と意気込みを語りました。

 

 

参加者一人一人の席には、カラフルで明快な色分けが目を引く、キリンビールの商品を中心とするクラフトビール各種についての解説がわかりやすく書かれたワークシートと、チョコレート3枚、ペットボトルの水一本、ビールを美味しく飲むための特別なグラスであるIPLグラス、ビール飲み比べ用のプラコップをあらかじめセットしました。

 

 

訪れた参加者たちは男女ペアで向かい合うように座り、会場の前方からどんどんと席が埋まっていきました。

 

開始時刻が訪れました。

 

イベントはまず、antenna*北見の挨拶にはじまり、続いてキリンビールの担当者による挨拶と「乾杯!」の発声で幕が開けました。

 

 

 

最初に配られたクラフトビール「GRAND KIRIN JPL」をプラコップに注ぐ参加者各々の表情には、最初こそ緊張・ぎこちなさ・照れなどが見えましたが、乾杯後はそれぞれリラックスした表情になり、会場のあちらこちらから口々に「おいしいー!」「うまい!」と声が漏れました。

 

 

続いて、白石さんによる「GRAND KIRIN JPL」に関する説明から、スムーズに全体の流れの説明へとイベントを進行します。JPLとは、ジャパン・ペールラガーと呼ばれるビールのスタイルの略だとのことで、今現在、キリンビールではJPL、IPA(インディア・エール)、ホワイトエールの3種の商品の取り扱いがあり、今回のイベントではそれらの全てを楽しめるということで、会場の期待感も高まっていきます。

 

今回のイベントは3部制となっており、第1部でビールの基本的な知識を実験による実体験を絡めながら学び、第2部でスペシャルなグラスを使った体験をし、第3部でクラフトビールを深掘りするべく飲み比べを楽しむことができるといった流れになっています。

 

 

早速、第1部が始まり、参加者にときおり質問を投げかけながらの学びの時間がスタートしました。

 

 

ビールの原料についての参加者を巻き込んだ質問スタイルでのセミナーから、早くもこのイベントならではの、実体験の工程へ進めます。

 

 

 

 

各テーブルに、ビールの原料の一つではあるものの日常生活の中ではなかなか馴染みの低い、「ホップ」を乾燥させたものを配ります。参加者各々が手に取り、説明されるがままに手のひらで潰し、においを嗅ぎます。

 

ビールの独特の風味と、酸っぱさを強めたような、初めて体験するにおいに、参加者全体がざわつき、一気に興味を惹かれ各々の意識がビールの世界に入り込んでいく雰囲気が、会場の空気感から感じられました。

 

 

白石さんの会場を惹き込む解説は続き、ホップの持つ効果、ビールの基本的な作り方の工程についての説明があった後、続いてクラフトビール特有の生成工程と、ホップを入れるタイミングについての言及がされました。

 

クラフトビールの製法にも、2種類の方法、ドライホッピングとディップホッピングがあるといいます。そこで2つめの実体験として、キットを使って実際の貯蔵タンクを再現し、この場で作るドライホッピングのビールと、ディップホッピングで作られた「GRAND KIRIN JPL」の飲み比べを行いました。

 

オーディエンスも参加できる工夫満載の講習に会場も盛り上がり、早速、配られた実験キットで各々作業を進めていきます。

 

 

 

 

まずは、ホップが2/5ほど入ったキットの本体を傾けて、よく冷えた「一番搾り」を注いでいきます。慣れないキットにテーブルを代表してビールを注ぐ、参加者一人一人の緊張した手つきを、他のメンバーが優しく見守ります。

 

 

 

続いてキットのふたをゆっくりと押し込み、ビールが泡立ち過ぎないように気をつけながらホップとなじませていきます。大体ひとり1回ずつ、テーブルで繰り返し行われるこの工程に、作業者自身や見守る側から再びの緊張感が漂います。そして、そっと力を加えていくとゆっくり泡立ち、キット内のビールが表情を変えていきます。その様子に、「おおー」と各テーブルから声が上がりました。

 

 

 

最後に、できあがったビールと、「GRAND KIRIN JPL」を飲み比べて楽しみます。実験で作ったばかりのビールの、通常では体験できない強いえぐみ・渋みや苦み、香りの強さはインパクトが強いです。そうした体験の共有によって、初めて会う同テーブルの参加者同士の緊張もどんどんとほぐれていく様が感じられました。

 

 

 

続いて第2部へと、イベントを進行していきます。今度は、各席にセットされた特別なグラス、IPLグラスに関するパートです。こちらは「シュピゲラウ」というドイツのグラスブランドとキリンビールのコラボレーションによる製品で、「GRAND KIRIN JPL」を最も楽しむためのグラスとして誕生したものです。

 

 

グラスエデュケイターの庄司さんが出演する動画を見ながら、その表現力の豊かさを楽しみ、集中して視聴しつつ、IPLグラスを使ったビールの楽しみ方を参加者たちは学んでいきます。

 

 

 

IPLグラスへのビールの注ぎ方の解説に従って、動画での説明通りに約45°にグラスを傾け、泡のコントロールに留意しながら、グラスの最もふくらんだところやや下あたりにビールの泡下の液面が来るよう、参加者各々、自分のグラスにビールを注いでいきます。余った分はプラコップに注ぎ、IPLグラスに注いだビールとの、飲み心地の比較をします。

 

 

続いて、香りを楽しみます。卵型に作られたIPLグラスと、飲み口がラッパ型になったプラコップでは香りの集約率が明らかに異なるため、2種類の器の形から感じるホップの香りを比べる参加者たちからは、感嘆のため息が漏れました。

 

 

たっぷりとした解説を聞きつつ、庄司さんの独自のキャラクター性によって笑いの絶えない時間となった動画視聴のクライマックスは、いよいよ、待ちに待った試飲の時間です。

 

今度も、器の形によって舌の上でのビールの流れ型が異なることで、先ほどの香りのみならず味わいそのものが違ってきます。ビール好きな参加者たちが、庄司さんのキャラクターに惹き込まれながら、一層深いビールの世界へと足を踏み入れていきます。

 

そして、動画の視聴を終え、興奮冷めやらぬ中で、満を持しての第3部です。いよいよイベントの目玉でもある、クラフトビールの飲み比べです。

 

まず、キリンビール担当者によるクラフトビールについての導入説明を開始します。アメリカ本土では「小規模で、独立していて、伝統的である」ことがクラフトビールの条件ですが、キリンビールでは、「造り手の感性と独創性が楽しめるビール」と定義しているといいます。

 

 

 

クラフトビールの一番の特徴は、味わいやビールのスタイル=ビアスタイルの多様性だといいます。世の中にはおよそ100種類のビアスタイルがあるとされますが、これらはおおまかに「ラガータイプ」と「エールタイプ」の2つのカテゴリに分けられるといいます。下面発酵という酵母の発酵スタイルで、後味の爽やかなキレを特徴とするのが「ラガータイプ」。一番搾りやスーパードライ、黒ラベルなど、日本で最も多く発売される「ピルスナー」タイプのビールもこちらに含まれます。対してもう一つは「エールタイプ」、上面発酵という酵母の発酵スタイルで、香りの豊かさが特徴的なタイプです。ヨーロッパのヴァイツェンなどがこちらに含まれます。

 

そんな多様なクラフトビールの中から、今回は代表的な6種類のビールを飲み比べ用に用意しました。あらかじめ各席にセットされていたワークシート上の6つのカップ置き場にプラカップを並べ、参加者たちは順番にビールを注いでいきます。

 

 

 

今回は2種類のスナックも用意してあり、ひとつはクラッカーです。クラッカーには、飲み比べの最中にそれぞれのビールの味がわからなくなったときに、一口かじると、味覚をリセットしてくれるような効果があるといいます。もう一つのチョコレートは、一人当たり計3粒用意しました。うち一粒は、のちほどとっておきの場面で使用します。

 

 

続いて、ビールの飲み順についての説明をします。料理と同じく、味の繊細なものから濃いものへと飲み進めていくのが適切であり、ビールの場合、味の濃度はそのまま液体の色の濃さで見分けることが可能だといいます。香りの強さなどによって多少順序が入れ替わることはあるが、おおむね間違い無いそうです。

 

 

 

用意された6種類のクラフトビールについても、丁寧な解説が入ります。

 

材料に小麦の麦芽を用いることで、香り高く、白ワインにも似た優しく柔らかでフルーティーな味わいを実現した「グランドキリン WHITE ALE」は、女性に人気なビールです。

「COPELAND」は、こだわりの国内醸造所でつくられる、ほどよい飲み口とキレのよい喉越しを実現したピルスナータイプでありながら、パンを発酵させたような麦芽のよい甘みが自然と引き出されます。

「グランドキリン JPL」は、国産原料にこだわった、ラガータイプのキレのあるスタイルを保ちながら、フローラルな戻り香が特徴です。

 

「YONA YONA ALE」は、クラフトビールの定番であるペールエールタイプで、アメリカ産の渋め柑橘系ポップとややローストした麦芽を用いた、グレープフルーツの皮のようなフルーティーな香りと飲みごたえのある香ばしいボディ感が特徴です。

「グランドキリン IPA」は、イギリスがインドを統治していた時代に遡る歴史を持つインディアンペールエールスタイルのビールで、柑橘系の明るめのホップを採用した、明るくフレッシュで華やかな香りです。

 

そして最後が、用いる麦芽を真っ黒に焦がすことで香ばしさや甘みを引き出した、コーヒーのような豊かな風味が特徴の「Afterdark」です。こちらはチョコレートとよく合うようで、先ほど言及された最後の一粒を使うべきポイントとなります。

 

 

 

ビールを味わいながら話を聞くスタイルに、会場の盛り上がりは必至です。もはや初対面同士の面子が集まったとは思えないテーブルのざわめきの中で、参加者たちは時に談笑しながら、時に真剣に、スライドに見入り解説を聞きます。

 

続いての質疑応答の時間でも、最初はやや照れや控えめさが見られたものの、徐々に積極的な姿勢が見られ、質問が次々と相次ぎました。

 

Q.「瓶と缶で、ビールの味の違いはありますか?」

A.「実は、全くありません!なんなら、ビールは日光に弱いので、缶の方が美味しいという説すらあります。ビールの瓶の色が黒や茶なのはそういった理由です」

 

Q.「オススメのビールは?」

A.「今日用意したもの、全部おすすめです!(笑)けれど個人的に好きなのはホワイトエール、希少な厳選したホップを使って、非常に面白い特徴的な香りが生み出せたので。これでビール好きになる方もいます。開発にも苦労しました」

 

Q.「動画とは違うラッパ型のグラスもあるのはなぜですか?」

A.「のどごしを楽しむタイプは、香りもあまり強くないので、ラッパ型の方が液体の流量や流れるスピードも早く、楽しめるからです!」

 

Q.「ビールに合うおすすめのおつまみはありますか?」

A.「ビールの液体の色と、お料理や食材の色を合わせるといいですね。淡い色のビールには、鶏肉やポテトサラダ、白ワインに合うお料理など。濃い色のビールには、牛肉とか、脂身のあるもの、中華料理など。実は、脂身と苦味は相性がいいんです」

 

時おり会場全体が笑いの渦に包まれながら、参加者の積極的な姿勢とテンポが良く的確な白石さんの回答が相俟り、終始にぎやかで活気のあるやりとりが続きました。

 

 

 

最後に、新商品で期間限定の「GALAXY HOP」の紹介です。

白石さん:「せっかくご紹介したのに、“飲みたい“の声が聞こえないんですが…?」

会場全体:「飲みたーい!!」

盛り上がりに包まれた会場に、「飲みやすい」を意味する「セッション」の副題を冠した「GALAXY HOP」を配ります。その缶の見た目と最後を飾る華々しい登場

に、参加者は「かわいい!」「わーい、うれしい!」と大喜びでした。

 

 

 

白石さんからはイベント内でも紹介のあったIPLグラスの購入先と、クラフトビールについて詳しくなれるサイト、そして「Tap Marche」と呼ばれるクラフトビールのサーバーと取り扱い店舗についての紹介があり、今後の日常生活の中でもクラフトビールをたのしめるような導線でのクローズで、大反響の拍手喝采の中、セミナーは終了しました。

 

 

終盤に近づくにつれ、今回のイベントはどんどんと勢いを増して盛り上がりを見せていきました。全体が一つになっていったような、和やかで楽しいムードの空気感が続く中、しばしのフリータイム中に談笑を続けるテーブルや男女ペアの参加者数組に、イベントの感想や気に入ったビールなどについて、話を聞きました。

 

 

 

 

全員:「たのしかったです!すごくたのしかった!」

女性陣:「私は今回のイベントではホワイトエールが好きでした!飲みやすかった」

男性1「僕はIPLが好きですね」

男性2「僕はIPAですね。もともとIPAが好きなので。」

 

 

 

 

 

テーブル全員:「超楽しかった!酔っ払ったー!今日のワークショップ自体が、隣の人との距離が近くてとっても良かったです。合コンみたいな雰囲気で、楽しめました(笑)」

参加者同士が初対面とは思えないほどの、距離の縮まり具合が感じられました。

 

 

他にも、多様な感想が見られました。

「ビールによって、“こんなに香りが違うんだ!“と思って。ビックリしました」

「プレゼン動画のお兄さんに感動しました。すごく面白かった。素晴らしいプレゼンっぷりでした」

「平日に飲めるって素晴らしいですねー!いろいろと飲めて、楽しかったです!」

 

盛り上がったイベントも、あっという間に閉会の時間となり、antenna*北見の挨拶で場は閉まりました。おみやげがある旨のアナウンスで、再び会場が湧きます。

参加者:「至れり尽くせりですね…!」

 

 

大盛り上がりの中、今回のイベントは会場全体から参加者の満足度が高いことが感じ取れる空気感の中で収束しました。

 

 

高柳裕行さん(キリン)

 

「飲んでいただかないと伝わらない“ビール“という体験で、何か一つでも人それぞれでも、クラフトビールの価値を、お客様に持って帰っていただけたらいいなと思っていました。イベント後に「私はこのビールが好きだ」とか「グラスがとてもよかった」とか「気になってたことが明らかになった」とか、そういった感想を今日は生の声としてお伺いすることができたので、良かったなと思っています。クラフトビールの価値を伝えることができたんじゃないかと思いました。

普段はお客様に直接会ってお話ができるという機会があまりないので、新鮮でリアルなリアクションが伺えるという点でもよかったと思います。

また、今回はantenna*北見さんとの打ち合わせで、男女ペアでの参加者募集にしよう、という形になったのですが、それで普段の会よりも盛り上がりが見られたように思います。グループ感、といいますか。これで本当にご縁が繋がって素敵なエピソードが生まれたら素敵だな、と思います。何より、今回のイベントを通して楽しんでいただいて、クラフトビールを好きになっていただけたら、クラフトビールのアンバサダーになっていただける方々が増えていくんじゃないかとも思っているので、こうしたイベントの機会は今後も大切にしていきたいなと思います。ありがとうございました。」

 

 

北見裕介(antenna*)

 

「普段キリンビールさんがやられているイベントとの違いを出したいと思って、“男女ペアでの参加募集“という方向性を打ち出したのですが、ちょうど男女半々ぐらいいるantenna*のユーザー層とも合致して、良かったと思います。男性同士なら男性同士での飲み会のうんちく話、女性同士の飲み会なら“味が違う!“とかの気持ちの共感、その双方の、いいとこどりができるような形を作れたところが、コラボレーションさせていただけた強みかなと思います。

スマホの画面を介したメディアであるところのantenna*が、感度の高いユーザーのみなさんにどういったリアルなイベントを打ち出したら満足していただけるだろう、というところで、自分で日々いろいろな場所に足を運ぶ中で、こちらのキリンビールさんのイベントなら絶対に面白いと感じていただけるに違いない、と確信して今日のイベント開催に至りました。画面を超えた、実際に体験することの価値を提供できる面白みが、イベントの価値だと思っています。今日はお客様からも直接満足度が高かったというお声をいただけたので、今回の目標は達成できたかな、と思っています」

 

 

これからも、キリンビールさんとantenna*双方がそれぞれ提供できる部分を提供しあって、どちらかだけではなしえないイベントの面白味を追求していきたいです。

 

平成最後の夏の幕開けに、「男女ペアでの参加」という一風変わった条件のもとに集まった参加者同士が初対面という壁も超えてテーブルごとに盛り上がり、未来へ続く可能性をその空気感から感じることができたイベントでした。

 

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